HACCPコラム

2020年東京オリンピックに於ける食材調達とその安全性に向けて今、そして未来へ

過去、日本の食材は安全であると言う神話が当たり前に通っていましたが、
平成10年のo-157集団食中毒事件、食品偽装問題など、様々な社会問題が発生いたしました。
その事で国民は食品の安全性に対する信頼を大きく失わざるを得なく成った消費者は多数いらっしゃったかと思います。

この事に対し国は速やかに食の安全性確保の為の法整備を行いました。
また生産者は様々な方法で生産物の安全性を証明出来る手段を考える様に成りその実施をもって今日に至っております。

海外でもそれは同様でありグローバル化されている現在、様々な食材やその原材料は多くの国から日本に入って来ており、
その物の安全性を考えないではいられません。
日本へ輸出している諸外国の中では日本以上に安全性レベルを確立し日本へ輸出している企業も在り、
対国との貿易を考えますとますます増えて来る事は間違い御座いません。

さて、2020年のオリンピックでは世界各国からその代表が日本に集まります。
様々な文化の元で我々は如何に安全な環境を提供出来るかを考えなければ成りません。
その中には食の安全も含まれています。
その為に日本の食にかかわる企業や個人は今後どの様な考えの下で手掛けて行かなければならないでしょうか。

それは一言で言えば自己満足の安全性では通用しないと言う事です。
自己満足=日本の自己満足ではこれからの国際化社会に通用しないと言う事でもあります。
国内での食の安全性を確保、維持していく為には何が必要なのか?
それは世界に通用するのか?を常に意識しながら国も考えて行く必要性は在りますし現在、その議論がなされています。

生産者は『鳥の目:広い視野から物事を見る目、虫の目:深く掘り下げて物事を見る目、魚の目:時代の流れを感じ取る感覚(目)』
をもって世の中の動向を感じ何時でも時代の要求事項に応えられる意識と取組みが必要ではないでしょうか。
そこにはHACCP(ハセップ)を軸としたSQF、FSSC22000、globalGAP、ISO22000、他、などが御座います。

次回は世界が様々な規格(基準)に対しどの様な動きをしているのか、その中の日本は?をテーマに記載いたします。



国際HACCP同盟リードインストラクター 
藤巻哲也

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