HACCPコラム

戦略的HACCP運用からの農場成績向上と維持の為に!NO4

2018年6月≪HACCPトピックス≫
農場成績向上と維持の為に!
『戦略的HACCP運用とは何か!を考える』~NO4

今回は【目標値が明確と成っておりその達成意識が高い事】についてお話をさせて頂きます。

前回は【経営者の思いとその戦略が従業員と統合されている事(ベクトルの統合)】についてお話をさせて頂きました。しかし経営者がどんなに素晴らしい思いを持ち、それらを従業員が共感したところでそれだけで行動に移せるでしょうか?私でしたらここで終わりですね。「あ~っ、いい話を聞かせて頂きました。社長は素晴らしい考えを持っている方だな~、さて、引続き仕事しよう…」と言う感じです。これではもったいないですね。

ではその思い実現の為に行動に転じさせるには、どうしたら良いでしょうか。
私の経験では、
【1】思いを達成させる為の目標値の明確化です。
【2】新たな自分を創造する事(自己啓発)
 この2点が必要と感じています。

【1】 目標値の明確化⇒目標値も短期、中期、長期と各段階に於ける目標値が必要です。最初から高い目標値では現実的では有りません。必要なのはストレッチ目標です。その目標値の意味合いを説明しなければなりません。会社のビジョンを成就させる為の予算(売上、利益)です。各自が経営者に成ったつもりで目標値に確りと意味合いを持たせる事が必要です。その目標値を達成する事で我々一人一人にも大きな恩恵がある事を感じさせる事です。福利厚生の充実化を図る事も必要でしょう。
「会社の思い実現=一人一人の思い実現」

【2】 新たな自分を創造する⇒目標値を達成させる為には計画立て(活動計画)と実行が必要です。ここで重要な事は企業が飛躍する為には今までの延長線上で達成出来るものと今までの行動習慣を変えなければ飛躍出来ないケースが有ります。昨今、国内外に於ける変化は今までに無く激しい時代です。改革、変革など耳にしますが、実行する為にはほとんどが行動習慣を変えなければ達成できない内容です。一人一人が自ら今まで慣れて来た行動習慣を変える事が出来るか!自ら自己啓発に挑戦し自分を変える事が出来るかです。それが出来て初めて大きな目標達成に向けた活動計画を実行出来る人と成るのです。この集団が必要なのです。

実はこの行動習慣を変える一つのきっかけ作りにHACCPの危害要因分析が役に立つ事を皆さんご存知ですか?この件は改めてご紹介いたします。

企業を成長させる為には前回、今回のテーマは非常に重要ではないでしょうか。


国際HACCP同盟認定 リードインストラクター
農場HACCP認証審査員
藤巻哲也

前のページに戻る
Page Top