HACCPコラム

戦略的HACCP運用からの農場成績向上と維持の為に!NO5

2018年11月≪HACCPトピックス≫
農場成績向上と維持の為に!
『戦略的HACCP運用とは何か!を考える』~NO5
今回は【気付き上手である事】についてお話をさせて頂きます。

前回は【目標値が明確と成っておりその達成意識が高い事】についてお話をさせて頂きました。
目標値が明確化されその達成意識が高いメンバー達に構成されている組織は想像するだけで頼もしいな~と感じますね。
しかしその思いも空回りしてはもったいないですね。その思い実現の為にはどうしたら良いでしょうか。

私の経験では、身の回りに起きている変化を感じ取る力が必要です。
即ち変化に気付く『気付き上手』な従業員の育成です。

前回、ご紹介致しました中で日頃の「行動習慣を変え」と言う事に触れました。
『気付き上手』も誰もが全員気付き上手になれる事は御座いません。
そこで先ず第1に必要な事は意識を変える事です。今までこれが普通(問題なし)と考えていた事に対し疑問を持つ事です。
ちょっと待て!! それでは疑問だらけで事が進まないぞ!! そうです。
私のお伝えしたい事は環境の変化に対し一番反応してくれる、言換えれば判断基準となる対象が存在している訳です。例えば家畜、または自らの五感などもそうでしょう。
今まで『良し』と思っていた事は人間都合で有った事は無いでしょうか。
常に目線軸は相手です(家畜)。常に相手との会話(心の会話)を意識する事、ある意味アニマルウェルフェアでしょうね。
その様な優しい気持ちの中で現状の変化を感じる力、捉える力、を育てる事が必要です。
結果的に成績と成って表れているのです。更に深く掘下げますと、気付くタイミングですね。
早いタイミングで気付いてくれると対処方法も複雑ではないでしょうが、遅く成れば成るほど複雑で有りコストも掛る傾向ですね。
また一人の力では気付く範囲も限られて来ます。
組織の良い所は沢山のメンバーがそこに存在する事で多くの情報交換が出来る事です。
そこからの気付きも沢山ある事です。
これは組織一体と成ってその様な環境創りする事が必要です。

そこで内部外部コミュニケーションが必要と成ります(次回へ)

国際HACCP同盟認定 リードインストラクター
農場HACCP認証審査員
JGAP指導員
藤巻哲也

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